極限環境微生物学会2013年度(第14回)年会報告
第14回年会は、10月26-27日(土・日)に明治大学生田キャンパス(川崎市多摩区東三田)、第二校舎A館にて開催されました。当日は、多くの会員・非会員の皆様にご参集いただき、口頭発表20件、ポスター発表65件の一般発表の他、年会実行委員長の中島春紫先生(明治大)の企画による特別セッション(明治大セッション)を行い、更に、東京大学の野尻秀昭先生による第9回日本学士院学術奨励賞・第9回日本学術振興会賞受賞記念講演、東京薬科大学の山岸明彦先生がオーガナイザーとして企画された火星シンポジウム、学会奨励賞受賞講演2件と大変盛りだくさんな会となりました。参加者合計は238名(内訳を以下の表に示す)となりました。年会のお世話をいただきました明治大学・中島先生には、年会開催に向け精力的に奔走していただきました。ここで、中島先生に感謝申し上げるとともに、当日ご参加いただいた皆様方に事務局一同心より感謝申し上げます。
今年度
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事前申し込み人数
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当日申し込み人数
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合計
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一般
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96
(会員85、非会員11)
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29
(会員6、非会員23)
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125
(会員91、非会員34)
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学生
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67
(会員25、非会員42)
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46
(会員0、非会員46)
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113
(会員25、非会員88)
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総計
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163
(会員107↑、非会員53↓)
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75
(会員6、非会員69)
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238
(会員116↑、非会員122↓)
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今回も、企業技術コーナーには以下の6社にご参加いただきました。
・筑波家田化学株式会社+家田貿易株式会社
・ライカ マイクロシステムズ株式会社
・興研株式会社
・株式会社ワールドフュージョン
・バイオツールズ株式会社
・株式会社トミー精工
学会事務局より、年会へのご協力に関して心より感謝申し上げます。
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年会・発表会場風景 |
年会・発表会場風景 |
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ポスター会場の風景 |
懇親会会場の風景 |
【特別講演】
東京大学の野尻秀昭先生に「難分解性環境汚染物質の分解細菌が有する分解能の分子基盤の解明」と題して、ご講演をいただきました。今回の受賞に至るまでのご自身の研究をご紹介いただきました。
【明治大セッション】
中島春紫先生の企画により、以下の3名の気鋭の先生方によるご講演をいただきました。いずれの講演も話題提供が豊富で講演自体もその後の質疑も大変に盛り上がりました。
・前田理久先生(明治大学農学部農芸化学科)
「多芸多才なバクテリアAlcaligenes denitrificans A41株」
・佐々木泰子先生(明治大学農学部農芸化学科)
「ヨーグルトにおける乳酸菌の共生発酵」
・中島春紫先生(明治大学農学部農芸化学科)
「ハイドロフォービン:麹菌の気中構造を支えるタンパク質」
【特別セッション】「火星生命探査計画」
東京薬科大学の山岸明彦先生の企画により、以下の3名の先生方によるご講演をいただきました。いずれの講演も「火星」探査という夢のある話題であったこともあり会場内は立ち見が出るほどの盛況でした。
・山岸明彦先生(東京薬科大学生命科学部)
「火星生命探査計画:極限環境生物学会員へのお願い」
・佐藤毅彦先生(宇宙科学研究所)
「火星着陸生命探査MELOS1計画の概要」
・宮本英昭先生(東京大学総合研究博物館)
「火星環境進化とMELOS1着陸候補地点」
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